こんにちは!
花屋のふーさんです。3月には春のお彼岸があります。
春と秋に2回あるお彼岸はお盆とならんで故人や先祖を想う大事な行事です。花屋さんの立場から少しお彼岸についてご説明しましょう。
お彼岸とは?
お彼岸は春と秋と年に2回あり、春分・秋分の日を中日(ちゅうにち)とし、前後3日を合わせた7日間をいいます。
ご先祖さまや自然に感謝をささげる仏道精進の期間で日本独自の仏教行事です。お彼岸にお墓参りに行くのは他の仏教国では無い習慣だそうです。
2023年の春のお彼岸は?
春のお彼岸の期間は、春分の日を中日として前後3日間を合わせた7日間です。
今年は
- 彼岸入り 3月18日(土)
- 中日(春分の日) 3月21日(火・祝日)
- 彼岸明け 3月24日(金)
になります。
お彼岸にすること
お彼岸は本来は仏道の修行の期間なんだそうです。7日間のうち6日間は悟りを開いた地の「彼岸」にたどりつくための修行を行い、中日には先祖に感謝する日としていたようです。現在は修行の期間という意味は薄れてきたような感じはしますが。
現在のお彼岸は、期間に自宅の仏壇や仏具を清め、新しいお花やお供えをします。また、家族でお墓に行き、掃除をしたあとにお花やお線香を手向けます。そういう行事として行われているお宅が多いのではないでしょうか?
仏花について
お彼岸には仏花を飾ります。仏花とは仏壇やお墓に飾るお花を言います。最近では生花の他に造花やプリザーブドフラワーなどでも飾られ、それでも問題はないとされています。普段は造花等を飾り、お彼岸やお盆にお正月・法要のときは生花を飾ると使い分けしてもいいと思います。
仏壇のお花
仏壇のお花は基本同じものを一対で飾ります。現在はお花の種類にはほとんどこだわらないですが、バラのような棘のあるものは避けます。なるべく日持ちの良いお花のほうが無難でしょう。色合いは四十九日までは「白上がり」が基本です。その後は色が入っても大丈夫です。白・黃・紫が基本色で3色で飾る場合はこの3色です。5色ならそれにピンクや赤を足します。本数は奇数になるようにするのが基本です。
お墓のお花
基本、仏壇のお花と同じになります。お墓の花立ての大きさにもよりますが、そんなに大きな束でなくても大丈夫だと思います。また、お花屋さんによっては予め墓参用として束ねられているものもあります。そちらでも大丈夫なら利用するのもいいでしょう。ただ、最近はお墓にお供えしたものは持ち帰らないといけないお寺や墓地もあるようです。
大事なのは「気持ち」だと感じます
お花の業界に35年以上も身をおいていると葬儀や法事の仕事もたくさん経験させて頂きました。まだ若い女性の葬儀から会社の長の方の葬儀など。いろいろ経験して思うのは、最後は「気持ち」であるということ。故人や先祖を想う気持ちが全てではないのかと思います。現世を生きる自分達は生きていかなければなりません。でも、心の中で亡くなった方を想う時も必要です。それを形にしたものがお彼岸やお盆であり、そのためのアイテムの一つがお花なんだと思います。
皆さんも仏前にお花を飾って故人や先祖を静かに想ってみませんか?
どうも
花屋のふーさんでした。
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