こんにちは
花屋のふーさんです!
以前にお花屋さんのスキルについて考えましたが、今回はお花屋さんのセンスについて考えてみます。
スキルについての記事はこちらを。
センスとは何か?
よく「あの人はセンスがある」なんて表現をしますが、日本語での意味はすごくふんわりとした感じの表現だと思います。前後の文章つながりや会話の流れなどで意味が変わってくるのではないでしょうか?
センス【sense】 の解説
1 物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働き。感覚。また、それが具体的に表現されたもの。「文学的なセンスがある」「センスのよくない服装」「バッティングセンス」
2 判断力。思慮。良識。「社会人としてのセンスを問われる」
引用:goo辞書 https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B9/#jn-126592
ここではセンスを
物事の捉え方とそれを表現する力と定義して話を進めていきたいと思います。
お花屋さんの世界でのセンスとは?
ふーさんはセンスを物事の捉え方とそれを表現する力と定義してみました。
では、お花屋さんでいうセンスとは何のこと言うのか考えてみましょう。
「あのお花屋さんはセンスがあるわ」という声や雑誌でも「センスのあるお花屋さん特集」などの文字をみることができます。
前項のセンスの定義をあてはめると
「お花に対して細かな部分まで理解し、そのお花を使った表現に優れている」というになるのではないでしょうか?
センスをささえるもの
では、そのお花屋さんのセンスをささえるものは何でしょう?
ふーさんが考えるに、いくつかの要素の掛け算であると考えます。
知識✕テクニック✕経験これがセンスをささえるものだと思います。
それぞれの要素を少し詳しく観ていきましょう。
知識
お花自体に関する知識の他にデザインや色彩に対する知識も必要になります。この知識がいくつも入った引き出しがあってこそお客様の要望やイメージを商品に落とし込むことができます。
テクニック
お客様の要望やイメージを実際に商品に落とし込む際に必要になるのがテクニックになります。お花を花束やアレンジメントにするテクニックの他にリボンワークをはじめとするラッピングのテクニックも必要になります。
知識として持っているものを形にしていくための手段がテクニックです。
経験
経験というよりは練度と言い換えたほうがいいかもしれません。お花屋さんの場合は商品を作るわけですから、スピードも必要なわけです。いくら素晴らしいものができるからといっても、商品の制作にかけられる時間は限られてきます。お花は水から抜いて作業台なりに置いてる時間が長ければ長いほどダメージを受けます。
昔ファミレスの本部の方とお仕事した時に聞いたお話。
お客様は注文してから料理が来るまで待つことのできる時間は約15分が限度。なので着席して15分になる前にスープでもサラダでもとりあえず1品はサーブするようにしているそうです。クレームの対策としての一環だそうですが。
お客様を待たせないためにも、経験を積み練度を上げて、無駄のないスピーディな作業ができるようになるのは必要なことです。
お客様のイメージを具現化できるかが勝負
知識✕テクニック✕経験で作られた商品が、お客様が商品を頼む際にイメージしたものと同じなら「ここはセンスのいいお花屋さんね」となります。つまりセンスとはお客様が感じた感覚に支配されるものです。また、センスというのは数値で表せるものではなく感覚が元になる以上、お客様のイメージと製作者のイメージをすり合わせるためのヒアリングが必要になります。なのでヒアリングを主にした接客の能力も求められるわけです。
数値で表すことのできない難しさ
お花屋さんのセンスやお店の評価は数値化しにくいものです。ふーさんの個人的な意見としてはそのあたりは美容業界に似たように感じます。
都会のスタッフの多いお店からお一人でやっている町の美容室まであり、スタッフが複数いるお店ではそれぞれの技量に差があります。大型の美容室ではシャンプーしか担当できない人がいるように、大型のお花屋さんでも水揚げや水換えなどしか任せてもらえない人もいます。大型店ではスキルによって任せられる仕事が違い、分業化されていることが多いようです。スタッフごとの出来栄えの評価をお店がするにしても、お客様がお店の評価をするにしても数値化はしずらい世界で、相通ずるものがあるように感じます。
すべての小売・サービス業に言えることかもしれませんが、評価というものは、最終的にはそのお店を選んだお客様の満足度に帰結していくだと思います。
求められる+αがなにか?
お客様がお花屋さんに行く時はお花を求めるに行くわけです。扱うお花が良いものであるのは大前提で当たり前の話だと思います。まずここができていないのならば生花店とは言えないでしょうし、名乗っては欲しくないです。極稀にですが、デザインを売りにするお花屋さんで並んでいるお花に?がつくようなことも無きにしもあらずなのです。
さて、お花の次にお店に来るお客様が何を+αで求めるか?
安さの人もいるでしょうし、便利さの人もいるでしょう。その求めるものの中の1つに
センスも入ってくるのではないでしょうか?
安くて、便利で、品質もセンスもいい。それがお客様にとっても、店を運営する側にしても理想だと思います。
ただ、世の常として品質を重視すれば値段は高くなり、センスを表現しようとすれば制作時間も長くなる。なかなか難しいものでどこでバランスを取るかがお店のコンセプトでありカラーになってくるのだと思います。
お気に入りのお花屋さんに巡り会えますよう
そんなコンセプトやカラーの違いのあるお花屋さん達は、日本全国にスーパーのテナントのようなお店まで含めると約40000軒あるそうです。そんな数の中から皆さんは一つのお店を選んでお花を求めているわけです。もちろん、仏花や自宅用なら〇〇生花店で花束やアレンジメントなら△△フローリストと使い分けている方が多いのかもしれません。
いいお花屋さんの条件とはいくつかあると思いますが、何を重視するかは選ぶお客様次第です。ちなみにふーさんのところは品質の良いものを安価で便利にお届けがコンセプトです。なので今回の記事のテーマであるセンスはちと弱い部分でもあります。
お客様がお花屋さんにセンスを求めるならば、お店のセンスとお客様の思うセンスとの反りの少ないお店を探していく努力も必要になるかもしれません。その際に役に立つのは口コミだったりしますが、口コミも書いてる人の主観になります。できればお試しでの利用とかが確実にはなるでしょう。
自分の好みを探すというのは大変で努力もいることです。特に自分を表現する一部となるセンスに間することなら尚更かもしれません。ただ、新しいお店を探しだすというのは楽しい作業でもあるので楽しみながらやってみてください。
皆さんがいいお花屋さんに巡り会いますように。
どうも
花屋のふーさんでした!
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