こんにちは
花屋のふーさんです!
秋を感じさせるお花はいろいろあるのですが、菊の花もその一つでしょう。
今回は菊の魅力についてご紹介してみたいと思います。
菊の季節は?
切り花の菊は周年出荷されていますが、本来の季節は秋です。店頭に並ぶ菊は開花時期を早めたり遅らせたりして秋以外の季節でも咲くように育てられています。
昔は秋に菊の節句と呼ばれる「重陽の節句」が行われていました。旧暦の9月9日に行われる行事で2020年は10月25日なります。重陽の節句の時期は菊花展や菊人形などがおこなわれるようになったそうです。
節句とお花についてはこちらで記事にしています。
菊の種類
お花屋さんで扱う切り花の菊をふーさんなりに分類してみました。
大きくわけると和菊と洋菊になります。
和菊には輪菊・小菊があり、洋菊にはスプレーマム・ディスバッドマムなどがあります。
分類はいろいろあるでしょうが、ふーさんは今回このように分けてみます。
次からそれぞれを詳しく見ていきましょう。
輪菊
輪菊は1本の茎に1輪のお花が咲く菊です。輪菊は略称で本来は一輪菊が正しい呼び方でしょう。輪菊は年間8億6千万本ほど生産されていて、切り花の生産のなかでは一番の数になります。
花色は白・黄色・赤 ピンク系などがあります。
用途は葬儀や仏花それとお稽古などになります。和風の大きいディスプレイやアレンジメントにも使われましたが、後述するディスバッドマムに変わりつつあると思います。
日持ちは抜群で、それ故に仏花に使われるわけです。
小菊
小菊は1本の茎に沢山のお花がつく菊です。
出荷規格で一輪のお花が3センチまでのものとなり、それより大きいものはスプレーマムに分類されます。
花色は白・黄色・赤系・ブロンズ系などです。
用途は葬儀・仏花の他にお稽古のあしらいなどに使われます。和風の一輪挿しなどにも使われますね。
花持ちは非常に良いです。ただ、購入時には蕾が開きかけて色のでているものを選んでください。あまり硬すぎると咲かずに終わることもあります。
スプレーマム
スプレーマムは1本の茎に多数の花が咲く菊です。小菊よりは一輪の花は大きくなります。
花色は白・黄色・ピンク系・赤系・ブロンズ・緑や複色などがあり、とても豊かです。
用途は葬儀・仏花の他に花瓶用のお花にも使われます。花色の豊かさが用途を広げているわけですね。
花持ちも良いです。小菊とは逆でなるべく蕾のものを購入したほうがいいと思います。
ディスバッドマム
デスバッドマムは最近注目されている菊です。
ピンポンマム
ピンポンマムはディスバッドマムのなかで最初に流通してきたお花です。
愛らしい真ん丸のお花で人気になりました。
花色は白・黄色・ピンク系・ブロンズ系・緑など。
用途は葬儀・仏花以外にアレンジメントなどの良く使われます。今ではお正月のアレンジメントなどには欠かせないお花になりました。
アナスタシアシリーズ
アナスタシアシリーズはオランダの菊専門の育種会社が作出した菊です。スパイダー咲きのお花で和菊の輪菊とは違い、お花が咲いた状態で出荷されます。
用途は葬儀・仏花の他にアレンジメントや花持ちの良さを生かした自宅用などです。
花色は白・黄色・ピンク・ブロンズ・緑など。ふーさんは最近サーモン色のアナスタシアを好んで使っています。
花持ちは非常に良く、条件がよければ1月ほど持ちます。
菊類を生ける際に
菊類の水揚げはお花屋さんによってやり方が違い、そのお店独自のやり方・スタイルがあります。しかし、これはお花屋さんが仕入れてきたばかりの菊類の水揚げの話です。
店頭に並んでいるキチンと水揚げされている菊類を買ってきたのならば、生ける際に乾いた切り口を切り戻すだけで十分だと思います。
大事なのはここからで、生ける際には水につかる部分の葉や芽は必ず取り除いてください。
綺麗に洗った花瓶に綺麗な水を入れ、切花延命剤を入れてください。
詳しくはこちらの記事をどうぞ👇
菊を飾って楽しみましょう
最近流通量の増えてきたデスバッドマムやいろんな種類のあるスプレーマムは洋風にも飾れます。自宅用の花瓶などに生ければ、花持ちがいいので長くお花を楽しむことができます。
お部屋にお花を切らさずに飾るということは案外大変だったりもします。少しでも長持ちするお花を飾ればラクできるかもしれません。菊の仲間は条件さえ良ければ1月近く持つものもあります。
古来から日本人に親しまれてきた菊はどうしても仏事のイメージついてしまいました。今では、そのイメージを覆す品種もでてきました。お花屋さんの店先を覗いてみて、もしピンときた菊があったら買ってみるのも良いのではないでしょうか?花屋のふーさんからのちょっとした提案です。
では
楽しいお花生活をお過ごしください。
どうも
花屋のふーさんでした!
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