こんにちは
花屋のふーさんです。
仕事をスムーズにするうえで道具はいろいろ必要となります。お花屋さんの道具はどんなのか?をご紹介しましょう。
お花屋さんの道具
業界の中の人間からすると、そう特殊な道具を使っているという印象はありません。たとえば鋏。もちろん花屋さんの必須アイテムなのですが、料理人の包丁のように何種類も持ち、使い分けたりとかはあまりしません。当然、この業界でしか使わないものもあるのですが、そんなには多くないという印象です。
花屋の業界のなかにもいろんなタイプのお店があり、そのタイプにより必要な道具も少しづつ変わってくるかもしれません。今回はどこのお花屋さんに必ずあるものをあげてみます。
お花屋さんのほかに道具の紹介
本当は道具を大事にするのが職人なのでしょうし、より良い仕事ができるはずです。
ふーさんのはあまり綺麗じゃないのでお恥ずかしいですが、例としてお見せしましょう。
花鋏
日本全国のお花屋さんで花鋏を持っていない人はいないはずです。大きく分けて持ち手の形状で2種類に分けられます。持ち手の形状で「わらび手」と「つる手」に分けられます。生け花の流派によって使う鋏が違ったりします。
ふーさんは「わらび手」を使っています。この鋏だと枝物とか太いものや硬いものも切りやすいですし、携帯にも便利です。
値段はピンからキリですが、実売価格が2000円ぐらいのもが切れ味とコストのバランスがいいと思います。高いものであればプロの方に定期的に研いでもらわないといけなくなります。その際は研ぎ師の腕で切れ味も変わります。1500~2000円ぐらいなら自分で砥石で撫でながら何年かは使えます。
デザイン鋏
一般的に手芸用として売られている鋏です。お花屋さんではワイヤーを切ることが目的です。また、リボンやラッピングペーパーなどもこれで切ります。いろんなものがありますが、ふーさんは25年以上ベンサー一択です。実はこれで柔らかいお花なども切れます。なのでこれですべてやっている人とかもいます。軽いのが魅力です。
刃の根元のギザギザのところでワイヤーを切るので、この部分があれば他の鋏でもかまいません。
フローリストナイフ
名前のとおりお花屋さん専用のナイフです。特徴的なのは片刃なことと引いて切ることです。
アレンジメントなどを作るときはナイフを使うと速く作ることができます。通常、右手に持ち、お花は左手で挿します。
また、水揚がりの悪い硬い枝の表面を削るのにも使います。
今は国産をはじめ様々なところから出てますが、日本での導入の歴史や信頼性など考えるとビクトリノックスが安心です。コンパクトでポケットに入るので生け込みとかには重宝します。
セロハンテープ
セロハンテープがないお花屋さんもまず無いでしょう。包装やラッピングに必ず必要になります。
お花屋さんらしい使い方は花留めとして使ったりします。透明なので目立たないですし、簡単です。
また、カラーやアマリリスなどは切ったまま生けると先端がタコさんウインナーのように広がってしまいます。そんな茎の柔らかいお花の先端の補強として使ったりもします。
ワイヤー
ワイヤーはコサージュやブーケを作るときは必需品ですね。また、ドライフラワーやプリザーブドフラワーなどでも使います。
太さは番手で表され種類があります。使う用途によって太さを変えます。
また、お花を生ける際に花留めの工夫として活用したりもします。大きな枝物を何本か合わせてワイヤーで縛れば生けやすくなったりします。
フローラルテープ
ワイヤーに巻いて使います。お花や枝物にかけたワイヤーを目立たなくするためにテープを巻きます。そのためいろんな色があります。通常は緑と茶で事足ります。
こうやってかけたワイヤーの上に巻き目立たなくするわけです。
また、短く切ってUピンをつくり、スポンジに刺せば固定にも使えます。
ホチキス
セロテープの効かないラッピングペーパーなどでラッピングするときなどに使用します。また、セロハンでアレンジメントなどを包装するときに作るタックを止めたりします。
また、ハランやドラセナなどをクルっと巻いてホチキスで止めてつかったりします。
タオル
タオルと書きましたが、雑巾とかでもかまいません。よく工場など使うでウエスと同じ感覚です。お花屋さんとお水って切っても切れない関係です。なのでカウンターや作業台の水分を拭き取ることが多くなりますし、お客さんのとこで生け込みとかすれば必ず必要になってきます。
ふーさんはクルマ用のクロスのお古を仕事用に使っています。吸水性の高いものは作業性がいいので楽です。
やる仕事によって他にもいろいろ
あげてみた8種の他にも仕事仕事でいろんなものを使ったりします。
ホテルの宴会装飾をやっていたときは、鋸・金槌・鉈などは大きな枝物では必ず使いましたし、切ること以外にも松などに小釘を打ち、ワイヤーで固定したりとか使います。
店頭販売であれば、POPを作ったりとかもありますので、デザイン用品なども必要になってきます。マーカーやスプレーのりは必需品でしょう。
生け込みが多い人は、かけ放題の仕事用の携帯や記録用のデジカメなどもあったほうがいいでしょう。
他の業種もそうでしょうが、専門性が高くなるほど、使う道具もいろいろ増えてくるのかもしれませんね。そして、ある程度いい道具を使うと作業性がいいのはこれも普遍的事実でしょう。料理するときに切れない包丁では危ないですし、遅くなります。それは花鋏やフローリストナイフ・デザイン鋏にも言えるのです。
皆さんがお花を生けるときに、その手助けになってくれるワイヤーやフローラルテープなども今は百均などで手軽に手に入ります。道具はお花を生けることを手助けして楽にしてくれるものです。興味があれば見たり使ってみたりしてはどうでしょうか?
どうも
花屋のふーさんでした!
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